絶園のテンペスト TVアニメ

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はじまりの樹の姫宮、  この世界に登場する黒服の集団には、何か(秘密結社染みた)目的があるようで....。

あまり読んだ事がないが、シェイクスピアの「作品(ハムレットとか孤島の魔法使いとか、テンペスト)」は、女性がひとりいるだけで、男性の社会をめちゃくちゃにする世界観らしく....。

「復讐」とか「裏切り」とか、ドロドロとした展開を作る「魔女」がメインだろう。中世ヨーロッパでは、を元に「魔女狩り」が行われた歴史があったが、その内容も、作中に反映されている箇所は、いくつかあっただろう...。

死人との対話と、時間のズレた対話...。両方とも、対話をメインにシナリオが作られていたのが、

 対話というと、電話などで話すと、直接話すよりも、少し非日常的な落ち着きがあるのは、プライベートな自分の空間を確保した状態にあるからで....、

「自分」を守れたまま、終ることのない、他者の声を知る、喜びをよく、人間である頃は、感じたものだ...。(賢人風に言ってみる)

 もはやこの世にいない人との対話というと、スピリチュアルな内容で、占い師がやりそうな、そういった類の、対話ということになる..。

 何処かにその人はいて、その場所は、こちらからは、絶対に行けない、空間で、それは想像でしか片鱗を覗くことができない。

頭の中でイメージした想像上の空間と、目の前にある現実が、「呪術人形」によって、繋がっている世界観に、伝奇ものファンとしての喜びを感じた..。

  そんな状況下でさえ、「他者」と「自分」との間には、「愛」があり、お互いの声がしっかりと守られているのだから...。

 作画の中では、しっかりと、無人島、孤島が描かれているが、その様子は、丁寧で、何かをモチーフにしている様だ..。 
「蝶」が示すシンメトリーは、始まりと終り、を表し、それは時間を飛び越える程の、パワーストーンを持つことを、物語の全体を飾るように、盛り込んであることが、

素晴らしかった。

 

核の後に訪れる冬のような、終末の空気を、人類が哺乳の身体を失い、金属と化し、巨大な棟の中に、保管されていく、都市伝説の世界観に、哀しみと共に、驚喜する....。
  
 声優陣は相変わらず、日本のアニメーションらしい、可愛らしい声で、鬱蒼とした題材を、丸く収められていたのが、クリエーターの才能を感じた...。